地域のお祭りを体験できます ~古賀風流の展示~

2012/08/15


白秋の「筑後柳河」に登場する
柳川市古賀の日子山神社風流の道具一式をお借りして、展示しています。
祭の様子をDVDでもみることができます。
また、鉦をたたく体験ができます。
姉弟でやってきた北九州のお友達が体験しました。

鉦が館内に響き渡りました。
鉦のリズムも書いていますので、その通りに打ってみるのも楽しいです。
9月から練習が始まるので、展示期間は、8月末までです。 
(日子山神社風流保存会のご協力をいただきました)



8月7日 「お客様はどこから?」~夏休みの自由研究~

2012/08/08


館内に日本地図を用意して、お客様にシールをはっていただいています。 

その際に、
「九州北部豪雨の被害はありませんでしたか?大丈夫でしたか?」
と温かいお声かけもいただきます。

幸い被害がなかったことをお知らせすると、「よかったですね」
と我がことのように安堵していただきます。

目に見えない人の結びつきを感じますし、8月7日現在の日本
地図のシール分布からもありがたい「絆」を感じます。



白秋のロンドンって?

2012/08/01


白秋の作品に「ロンドン」という題の詩があります。

    ロンドン
夏の日向にしをれゆく
ロンドン草の花見れば
暑さ砂地にはねかへる
虫のさけびの厭はしや。

かつはさみしき唇に
カステラの粉をあつるとき、
ひとりとくとく乳ねぶる
あかんぼの頭にくらしや。

夏の日向にしをれゆく
ロンドン草よ、わがうれひ。
           (「おもひで」)

 「松葉牡丹(まつばぼたん)のことをわが地方にてはロンドンと呼びならはしぬ。
その韻いまもわすれず。」

詩の後に添えられた白秋の註です。
地域の先輩たちに聞くと、今でも柳川では松葉牡丹のことを「ロンドン」と言う人たちがいます。 なぜロンドンというのかはわかりません。 

『桐の花』にも松葉牡丹を指す「ロンドン」の出てくる数首があります。

 ・いと高き君がよき名ぞ忍ばるる赤きロンドン赤きロンドン
 ・ロンドンの悲しき言葉耳にあり花赤ければ命短し
 ・狂ほしく髪かきむしり昼ひねもすロンドンの紅をひとり凝視(みつ)むる
 ・縫針の娘たれかれおとなしくロンドンの花を踏みて帰るも

松葉牡丹という漢字4字やひらがな6文字で表すより、ロンドンという4字のカタカナで、しかも「ン」という切れのいい音が2回含まれていると、リズムがあふれ出し、
可憐さとはかなさがにじみます。
しかも、造語ではなく、白秋が育った郷里の土地言葉なのですから、
それだけでもロマンチックになります。

さて、ロンドン・オリンピック大会にちなんで、当館ではロンドン(松葉牡丹)を交えて植栽して、204の国と地域から出場する選手たちの活躍を応援したいと思います。  




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