今年もからたちのまろいまろい実がなりました。

2014/09/30


白秋が小学校の頃通った「この道」に、今年もからたちのまろいまろい実がなりました。

 白秋は昭和16年3月、最後の帰郷と覚悟し、九州に下向しました。柳川を訪れた折、菊子夫人、長男隆太郎、長女篁子や木俣修、「多磨」同人の多くの門弟を引き連れて白秋は、先頭に立って沖ノ端を案内しました。生家の裏を出て、昔沖ノ端座という芝居小屋(今の漁協組合)のあった北原家のチュウマエンダ(畑)を通り、学校しゅうじ(小路)に向かう畑道(写真1・写真2)をさして「私のからたちの花は昔ここのカラタチの垣根での思い出を綴ったものだ」と懐かしそうに顧みて説明した、ということです。(久保節男「白秋の風景」昭和59年より)
「からたちの花」は山田耕筰の幼年時と白秋の幼年時の思い出がぴったりひとつの詩と曲で重なり合い、日本を代表する名曲となりました。

白秋_からたちの実
※画像をクリックすると拡大します。




TOP北原白秋代表作品集白秋生家/資料館白秋資料集白秋・柳川MAP館内だより童謡の世界 | 交通アクセス| 白秋グッズ